反力バーの成形
トルク反力バーは、固定する側に最適に適合した形状にする必要があります。 ツールドライブ部のベアリングなどのパーツと反力バーの過負荷を避けるために、反力バーの接触点は斜線 (F) 内になければなりません。 図A参照。
下記のようにトルク反力バーを適用し、使用してください:
-
使用する六角ソケットのB点からの距離 (L) を測ってください。紙の上に、A点とB点をマーキングしてください。
-
表1を参照し、ツールの直径(D)と特定の締め付けトルクに適合する角度(α)を見つけてください。中央線(A-C)から角度(α)で点Aから線を引いてください。
-
(B)点からツールの中心線 (A-C) に直角(90 o)に線 (B-E) を描いてください。(B)点から、マーキングされた90 o-ラインに対してそれぞれ、左右 +15 oと -15 oの二本の線を描いてください。
-
描かれた線の間の領域 (F) をマーキングしてください。
-
反力バーの形状を変えて、接触点 (K) がマーキングされた領域 (F) 内にくるようにしてください。 接触点 (K) が線 (B-E) 上もしくはそばにあると、反力受けの負担は最小になります。
接触点が領域(G)の角度(α)以内にある場合には、ツールのドライブ部に対してベアリングが過負荷となり、早期破損の原因にもなり、また反力バーが変形する恐れがあります。*反力バーの変形は重大事故に繋がる可能性があります。
接触点が領域 (H) の ± 15 oの角度外にある場合には、六角ソケットの摩耗が激しくなりトルク精度が低下する危険性があります。
反力バーを曲げる(図 B)
本来の幅(W)を減少させないように、曲げ側(内側)より加熱させることが推奨されます。図B参照。
-
曲げる場所が赤くなるまで加熱してください。
-
曲げた後、室温で若干冷ましてから冷却します。
-
トルクの反力バーをできるだけ軽くするため、曲げ側の外側を図Bに示すような形状にすることが推奨されます。
曲げた後、反力バーに同梱の警告サインを貼付し(図 C参照)、反力バーの支持材に適切に隣接する側にマーキングしてください。
反力バーの組み立て
-
反力バーをツールの最適箇所に取り付けてください。
-
分解図の仕様に従って、ナットを 70 Nm、90 Nm または 100 Nm それぞれのトルクで締め付けます。
-
ロックリングがしっかりと締まっていることを定期的に確認してください。*取り付け状況や振動によって固定ナットが緩む可能性があります。使用前に緩みの確認をおこなってください。
反力バーの使用
-
ツールを起動する前に図Cに従って、反力バーをツールの回転方向の反対側に装着してください。
-
決して手を反力バーの上および周辺に置かないでください機械の起動中には