テンショナーによる緩めの手順

テンショナーによる緩めを行う際、フランジナットが外れる圧力を常に計算できるとは限らないため、通常は特定のツール圧力を指定することができません。フランジボルトの締め付け時にかけた元の圧力がわかっている場合、目安として通常、テンショナーによる緩め圧力は元の圧力よりもわずかに高くなります(場合によって異なります)。

適用可能な最大圧力は、ボルト材料降伏点の 95% を超えないか、工具最大圧力を超えないように、いずれか低い方の計算値となります。テンショナーで緩めるには、ポンプを事前に設定する必要があります。

  1. テンショニングツールをボルトに組み立てて取り付けます。リアクションナットを完全にねじ込んでピストンに正しく固定した状態で、リアクションナットを1.5回転分回して緩めます。これにより、ボルトのテンショニング力が解放されたときに、リアクションナットがピストンに固定されるのを防ぐことができます。

  2. テンショナーのアクセス用開口部からフランジ六角ナットの穴にT型レンチを挿入します。フランジナットが回転できるようになるまでシステムに油圧をかけ、ピストンが最大ストロークを超えないようにするか、システム圧力が最大許容圧力を超えないようにします。

  3. 各フランジナットを1回転分戻します。

  4. システムを減圧し、フランジナットがまだ自由に回転できることを確認します。

  5. ボルトテンショナーを取り外します。