早期トルク損失検出

締め付けプログラムは、ネジヘッドがスナグに達し、トルクが急速に増加すると、ランダウンから締め付けに移行します。この時点はランダウントルクと呼ばれ、設定されたトルク値に達することで定義されます。

正しく締め付けを行うため、トルクが増加することが前提とされています。トルクが減少する場合、次のことが仮定される場合があります。

  • ツールトリガを押している間にソケットがネジヘッドから滑る。ツールがトルクの急速な減少を検出し、その速度設定に従って回転を続けています。

  • ツールトリガを押している間にネジが破損。ツールがトルクの急速な減少を検出し、その速度設定に従って回転を続けています。

この段階でトルクの低下が検出された場合は、次の手順を実行します。

  1. 減少が検出される前の最終トルク値を保存します。

  2. 検出タイマーを開始します。

  3. 締め付けを継続し、トルクを測定します。

    • トルクが増加し、保存されたレベルまで達し、設定された時間内で締め付けプログラムに従って増加を続けると、通常通り締め付けを継続します。

    • 設定された時間の終わりまでトルクの減少が続く場合、締め付けは NOK とみなされます。

ツールでトルク喪失が検出されると、ツールトリガが押されている間は回転を続けます。オペレーターがトリガを解除すると締め付けは終了し、結果は「詳細な NOK 理由 = 早期のトルク喪失検出」で報告されます。