StepSyncシステムの使用

StepSync機能を使用すると、複数のPower Focus 6000コントローラーを一緒に接続し、同期した締め付けを実行することができます。構成内の最初のコントローラーは同期参照と呼ばれ、すべての締め付けとデータの報告を処理します。Power Focus 6000 コントローラは、ケーブルを介してこれに接続され、Sync Members と呼ばれます。その唯一の機能はツールを処理することです。

Sync Reference

Sync Referenceコントローラは、システム内の頭脳です。これは締め付け設定とすべてのデータ報告を処理します。また、全システムの構成と、ToolsTalk 2およびToolsNetへの接続も処理します。すべてのアクセサリまたはフィールドバスは、Sync Referenceに直接接続されています

Sync Member

Sync Memberコントローラはダミードライブとして機能します。IT部が稼動していないため、外部アクセサリやプロトコルをSync Memberに接続することはできません。各Sync Memberにはチャンネル番号が割り当てられています (2-6)。チャネル番号は、ハードウェアレイアウト構成内のツールとドライブの識別、および結果レポートの作成に使用されます。また、障害のある部分を特定できるようにする、エラーイベントにも使用されます。

締付け

マルチステップ締め付けプログラム実行のみが可能です。各ツール間の同期を可能にするために、同期点が使用されます。これらのツールは、締め付けプログラムの次のステップに進む前に、この点でお互いを待つことになります。締め付けプログラムには、最大で10ステップ(同期点を数えない)を含めることができます。修復パスまたは終了パスは許可されません。

ライセンス

StepSync機能はFMS機能です。ライセンスを必要とするのはSync Referenceのみで、追加ライセンスなしで任意の PF6000 コントローラーをSync Memberに変更することができます。Sync Referenceのライセンスは、FMSコントローラ機能のアドオンとなります。

Sync Reference ライセンスが削除されても、システムは中断されることなく動作し続けます。製造工程を稼働させることは可能ですが、1 時間に1 回、コントローラは有効な Sync Reference ライセンスを確認します。ライセンスが見つからない場合は、ユーザーによる確認が必要なエラーメッセージが GUI に表示されます。

低反力締め付け戦略や全コントローラーにわたる機能などのコントローラ機能は、機能管理システム(FMS)を介して配布されるライセンスを必要とします。特定のライセンスなしで機能の構成は可能であるのに対して、これらの機能の割り当てと使用には、コントローラに正しいライセンスがインストールされている必要があります。ライセンスの詳細については、ライセンス(FMS)を参照してください。