ツールの校正
ツール校正は、ツールが基準トランスデューサーにどの程度一致するかを管理するために使用されます。
ツールメモリに保存されている校正値を使って、正しいトルク値がユーザインターフェイスで表示されるようツールのトルクトランスデューサで示されるトルク値を調整します。インターフェイスは、ツールが最後に校正された日付を表示します。
校正の準備
ツールが締め付けを実行するよう設定されていることを確認してください。STa6000、STpad または JSB Bench などのトルク基準トランスデューサを使ってツールを設定します。セットアップ指示については、トルク基準トランスデューサのユーザーガイドをご参照ください。
ツールで通常使用する締め付けに対応するターゲットトルクの締め付けプログラムを選択します。
ツールで使用するこの校正値は、以下の式を使って、ツールとトルク基準トランスデューサのトルク測定値から計算します。
新しい校正値 = 前の校正値 x 平均(基準値/Power Focus値)
ホームメニューの [統合コントローラーツール] に移動し、[バーチャルステーション] > [ツール] > [校正] を選択します
校正値:にある古い校正値を書き留めます。メインテキストボックス。
複数トランスデューサーを備えたツールには、トルクとトルク 2 の 2 つの校正値が表示されます。トルク 2 の校正値はフロントトルク トランスデューサーに使用されます。
キャリブレーション値を 10% 以上調整した場合、変更がシステムの精度と性能に大きな影響を与える可能性があるため、確認メッセージが表示されます。
少なくとも 3 回の締め付けを行い、平均トルク値を算出するためにツールと基準トランスデューサ(ACTA など)から読み取ったトルク値を使用します。
新しい校正値の式を使用して新しい校正値を計算します。
該当する場合は、[次の校正日] フィールドに新しい日付を入力します。
計算された値を 校正値 に入力して、ツール メモリに新しい校正値を保存します。トルクまたは校正値: トルク 2 テキストボックス。[適用] を選択します。
校正が完了したら、締め付けを行って新しい値が正しいことを確認します。
校正アラームを有効にするには、 [設定] > [アラーム] > [校正] に移動し、[校正アラーム] を [オン] に設定します。
校正の一貫性
ソフトウェアの更新では、ソフトウェアの変更により、更新されたツールを再校正する必要がある場合があります。校正の一貫性機能が有効な場合、ツールはイベント番号 2045 (校正値が無効) をトリガーし、締め付けを防止します。ツールを再校正すると、ロックが解除され、再び締め付けが可能になります。
この機能を有効にするには、校正の一貫性機能を備えたソフトウェア (バージョン3.13以降) でツールを校正する必要があります。今後のソフトウェア更新で校正と一致しない校正値が含まれる場合、ツールは前述のようにロックされます。
機能を有効にせずに再校正が必要なソフトウェアに直接アップグレードした場合、ツールがロックされたり、イベントがトリガーされたりすることはありません。