マルチステップ締め付け戦略

マルチステップ締め付けとは、複数のステップで行われる締め付けです。ステップ数およびステップのタイプは、行われる締め付けに応じて異なります。マルチステップ締め付けプログラムは、監視機能と制限を含む、高度な設定が可能です。マルチステッププログラムには、合計10個のステップを追加できます。

制限は、予期しない事態が発生した場合に確実に締め付けを停止させるために使用します。これらの制限では、例えば、最大トルク設定に達していないかどうか、またはマルチステップ締め付けの一部の実行に時間がかかりすぎないかどうかをテストできます。各ステップには、それぞれ最大 4 つの制限を設けることができます。各ステップには必須ステップ制限とオプションのステップ制限があります。必須制限は、新しいステップをマルチステッププログラムにドラッグすると設定されます。

モニターは、締め付けが仕様に従って行われたかどうかを確認するために使用します。例えば、角度制限やトルク制限などの確認が可能です。各ステップには、それぞれ最大 8 つのモニターを設けることができます。各ステップには必須ステップモニターとオプションのステップモニターがあります。必須のモニターは、新しいステップをマルチステッププログラムにドラッグするときに含まれます。

警告

傷害のリスク

締め付けプログラムの構成が変更されると、締め付けプログラムが使用中のシステムで、予期しないトルク、回転方向、速度を引き起こす可能性があります。これにより、大怪我をしたり、物的損害を引き起こしたりすることがあります。

  • 新しいプログラムを追加した後、または既存のプログラムに変更を適用した後は、締め付けプログラムの構成を確認してください。

低反力締め付け戦略や全コントローラーにわたる機能などのコントローラ機能は、機能管理システム(FMS)を介して配布されるライセンスを必要とします。特定のライセンスなしで機能の構成は可能であるのに対して、これらの機能の割り当てと使用には、コントローラに正しいライセンスがインストールされている必要があります。ライセンスの詳細については、ライセンス(FMS)を参照してください。