ピーク戦略

この戦略は、トルク表示ツールとして定義されているピークレンチ(ISO 6789 規格ではタイプ I)に適用できます。
ピークレンチテストでは、テスト中に測定された最大トルクが得られます。
ピークポイント検出を特徴付けるパラメーターは次のとおりです。

  • 終了サイクル時間: はテストの終了を定義します。トルクが低下し、所定のタイムアウトの間トランスデューサーの最小負荷(通常はトランスデューサーのフルスケールの 5%)を下回ると、テストは終了します。
    タイムアウト前にトルクがトランスデューサーの最小負荷を超えると、テストが続行されます。タイムアウトの間、トルクがトランスデューサーの最小負荷を下回ると、テストは終了します。

    トルク 対 時間

    A

    トランスデューサーの最小負荷

    B

    トランスデューサー フルスケール

    C

    終了サイクル時間

  • 弛緩時間 + 終了サイクル時間:レンチの機械的弛緩により、レンチが検出するトルクのピークは短時間の間隔後わずかに減少します。弛緩時間により、トルクピークを保存しないレンチの場合でもピーク検出を調整できるため、トランスデューサーとレンチ間でのトルクピーク検出の差異が減少します。弛緩時間が 0 より大きい場合は、弛緩時間が経過すると終了サイクル時間が開始します。

    トルク 対 時間

    A

    トルクピーク

    B

    弛緩時間

    C

    終了サイクル時間