ツール性能の最適化
推奨パルス数
用途に適したパルスツールは、5~20パルスでターゲットトルクに達してシャットオフします。ツールがターゲットトルクに達するまでに必要なパルス数はアナライザで測定できます。締め付け時間も、ツールが用途に適しているかどうかを判断するガイドとして使用できます。
≤ 1 秒、30 Nm までのツール
≈ 1 秒、80 Nm までのツール
≈ 2 秒、150 Nm までのツール
≈ 5 秒、450 Nm までのツール
≤ 10 秒、850 Nm までのツール
5パルス未満(短い締め付け時間)でターゲットトルクに達すると、トルクのばらつきが増加するため、特にハードジョイントではトルクの調整が難しくなります。
ターゲットトルクに達するのに20パルス以上(長い締め付け時間)かかる場合、摩耗が大きくなりオイル充填とサービスの頻度が高くなります。締め付け時間が長すぎ、生産率が高い場合、オイルの過熱を引き起こす場合もあります。この場合、長い締め付け時間ではパワーが低下し、シャットオフしない場合があります。
5パルス未満でターゲットトルクに達する場合は、次の方法でこれを修正できます。
エア圧を下げる。
AutoTrimあるいはトリムバルブを使って速度を落とす。
上記の方法が不可能な場合あるいは満足な結果が得られない場合は、小型のツールを使用するとよい結果が得られる場合がある。
ターゲットトルクに達するのに20パルスより多くが必要な場合は、次の方法でこれを修正できます。
動的エア圧を、標準的なEPツールでは6~7 barに、低圧のEP Lツールでは5 barに上げる。
AutoTrimあるいはトリムバルブを最大パワー/速度になるよう調整する。
上記の方法が不可能な場合あるいは満足な結果が得られない場合は、大型のツールを使用するとよい結果が得られる場合がある。
エア圧が変わった場合は、必要に応じてターゲットトルクを測定し直して調整します。