残留トルクの相関係数
[残留] トルクの相関係数の用語は、較正と同様であり、電気ツールで測定する動的トルクと制御ツールで測定する残留トルク間で調整します。
残留トルク相関係数は、TurboTight戦略とTensoPulse締め付け戦略を実行するすべてのツールで使用できます。コントローラーがサポートしているバッテリーパルスツールでも使用できます。
100 とは異なる残留トルクの相関係数を用いる場合、報告される最終トルクは、ツール変換器で測定する動的トルクではありません。
動的トルク測定では、常にトルクを測定する内部トルク変換器を使用します。目標トルクに達すると、ツールが停止し、その結果は評価され、報告されます。変換器で測定された最終トルクは、ジョイントの状態、ツール速度、ギアおよびソケットの影響を受けます。
締め付けが完了した後に残留トルクを測定します。これは、より高いレベルに締め付けを継続するか、再起動するのに必要なトルクです。残留トルクは、ジョイント内のクランプ力を決定します。
動的トルク測定は、非常に反復的ですが、ツールタイプとツール速度間で異なる場合があります。 | ハンドヘルド較正済みトルクレンチにより、残留トルクを高精度で測定しますが、ジョイントの緩み、トルク減衰、摩擦やオペレーターの技術により大きな変動があります。 |
残留トルクの相関係数は、動的トルクと残留トルク間の補正です。この係数は、実験によって決定する必要があります。選択した締め付けプログラムが数回行われ、動的トルクが記録されます。締め付けは手動でも測定され、残留トルクを決定します。
残留トルクの相関係数は、動的トルクにより残留トルクを除することで計算できます。残留トルクの相関係数は、パーセントで示され、デフォルトでは 100% です。つまり、報告される動的トルク値は変更されていません。
パラメーター | 機能 |
---|---|
ターゲットトルク | TurboTight 戦略を使用した締め付けに対するツールの目標トルクが設定されます。 |
最終動的トルク | 最終トルクが、締め付け実施の結果として報告されます。 |
動的トルク | 動的トルクは、基準変換器によって測定します。 |
残留トルク | 必要なクランプ力を確実に得るために必要な残留トルクです。 |
残留トルクの相関係数 | 残留トルクと動的トルクの間の補正係数 |
トルク調整使用方法の例:
TurboTight 戦略を選択します。ジョイントは、必要なクランプ力に達するように、12 Nm まで締め付けなければなりません。以下のセットアップを行います:
設定例 | 値 | 機能 |
---|---|---|
ターゲットトルク | 12 Nm | コントローラー内のプログラムされた必要な目標トルク |
残留トルクの相関係数 | 100 | 残留トルクと動的トルクの間の補正係数 |
複数の締め付けを行います。締め付け毎に、較正済みトルクレンチでジョイントを確認します。平均値を算出し、以下の結果が得られました。
初期パラメーターと結果 | 値 | 機能 |
---|---|---|
ターゲットトルク | 12 Nm | コントローラー内のプログラムされた目標トルク |
Final torque (最終トルク) | 12 Nm | 最終トルクが、締め付け実施の結果として報告されます。 |
動的トルク | 12 Nm | ツール変換器からの未補正測定トルク。 |
残留トルク | 10 Nm | 較正済みトルクレンチまたは他のテストツールで測定した残留トルク。 |
残留トルクの相関係数 | 100 % | 残留トルクと動的トルクの間の補正係数 |
テストにより、必要なクランプ力を発生させるには残留トルクが低すぎることが示されています。残留トルクの相関係数は、0.83(83%)と計算されます。調整係数の調整が行われ、次の結果が得られます。
最終パラメーターと結果 | 値 | 機能 |
---|---|---|
ターゲットトルク | 12 Nm | コントローラー内のプログラムされた目標トルク |
Final torque (最終トルク) | 12 Nm | 最終トルクが、締め付け実施の結果として報告されます。 |
動的トルク | 14.5 Nm | ツール変換器からの未補正測定トルク。 |
残留トルク | 12 Nm | 必要なクランプ力を確実に得るために必要な残留トルクです。 |
残留トルクの相関係数 | 83 % | 残留トルクと動的トルクの間の補正係数 |
これは、差異を補正してジョイントの必要目標に達するのに、指定の目標よりも若干多めに締め付ける必要があることを意味します。
相関を、生産で使用するのと同じツールタイプおよびパラメーター較正で行うことが重要です。