インパルス-シングルステップ戦略

以下の原理は、直接駆動電動ツールに適用されます。アトラスコプコの SRB ツールシリーズに適用可能です。

各パルス期間の後に、ネジで得られるトルクが増加します。一連のパルス後、最終的なトルクターゲットに達します。

最大パルスエネルギーの TensorPulse

A

パルス N の最大の正エネルギー

B

パルス N+1 の最大の正エネルギー

C

エネルギーの増加(トルク)

アクションフェーズと反応フェーズのエネルギーレベルは、ユーザーが設定可能なパラメーターです。これら 2 つのパラメーターの組み合わせにより、オペレーターの快適さをもたらす効率的な締め付けを作り出します。各期間で送ることのできる最大エネルギーのパーセントとして、2 つの段階でエネルギー量を設定することができます。

  • パルスエネルギー:パルス期間中にかけることのできる最大エネルギーのパーセンテージとして、各正パルスにかかるエネルギーの量。この値は、10~100% の間になります。

  • 反力保持率:パルス期間中にかけることのできる最大エネルギーのパーセンテージとして、各反力パルスにかかるエネルギーの量。この値は、0~75% の間になります。

低下した正のパルスエネルギーの TensorPulse

A

パルス N の低下した正エネルギー

B

パルス N+1 の低下した正エネルギー

C

最大パルスエネルギーを使用したトルクのビルドアップに対して得られる曲線。

D

低下したパルスエネルギーを使用したトルクのビルドアップに対して得られる曲線。

  • 小さなパルスエネルギー(低下したエネルギー)では、トルクが小さなステップで増加するため、ターゲットトルクに達するために、より多くのパルスが必要です。小さなステップでは、ターゲットに達したときの締め付け終了で、より良い精度が得られます。小さなパルスでは、ツールの動きが小さくなり、オペレーターの快適性が向上します。

  • 正しく調整した反力保持率により、必要なオペレーターの快適さが得られます。この率が高すぎると、オペレーターは、ツールの時計回りの回転を感じます。この率が低すぎると、オペレーターは、ツールの反時計回りの回転を感じます。

  • 理想的な構成では、反力エネルギーにより緩み力を生じません。ターゲット値に達するためのパルスの量が増加する場合、この値の設定が高すぎ、小さな緩みが各パルスで起こります。

パルスエネルギー反力保持率の最適な値を調整して、ツールの最適なパフォーマンスと最高のオペレーターの快適さを得る必要があります。