テンショニング作業
以下は、一般的なテンショニングの作業手順です。風力タービンメーカ(OEM)のタービン固有の組立手順においては、さらなる手順が必要となる場合があります。OEMの組立て手順を参照する必要がある一般的な手順の各ステップでは、こその旨が記載されています。
すべての部品が正しく組立てられ、すべてのカプラーがロックカラーを締めた状態で適切に組付けられていることを確認します。
電動ポンプを始動させます。ポンプが作動し始め、システム内の圧力がゆっくりと上昇します。継続的に圧力を確認してください。プラーバーの上部を継続的にチェックします。プラーバーの突出量は、テンショナー内部の油圧ピストンのストローク量を表しています。OEM指定の圧力に達する前に、いずれかのテンショナーで赤いオーバーストローク警告線が表示された場合は、すぐにポンプを停止して、手順2を参照してください。
ポンプが作動している間に、ピストンの伸びを確認します。赤いオーバーストローク線が見える場合は加圧を停止し、手順4と5に進んでから、手順1に進みます。
風力タービンOEMによって指定された圧力レベルに達したらポンプを停止します。停止後も、圧力は一定に保たれる必要があります。
ナット回転ギアボックスの角ドライブを回すことにより、六角ナットを座面に対して締付けます。
シャフトを時計回りに回してナットを締付けます。かけるトルクは30Nmを超えてはなりません
油圧をゆっくりと解放し、圧力をゼロにします。テンショナーには自動リセット機構が装備されているため、減圧後にピストンは自動的に復帰します。テンショナーの上面から突き出ているプラーバーを確認します。圧力が解放されると、プラーバーが再度テンショナー側に戻り始め、テンショナーの上面と同じ高さになります。プラーバーがテンショナーの上面と同じ高さになった場合にのみ、作業を継続してください。
良好な締付け結果を確実に得るために、テンショニング操作セクションのステップ1からステップ5までを繰り返します。
テンショナーを次のスタッドボルトに移します。移している間、ハーネスを外さないでください。
ステップ3からステップ7までの加圧シーケンスを開始します。
油圧ホースを取り外す前に、必ずすべてのプラーバーがツールの上面と同一面まで復帰していることを確認してください。
ホースを取り外します。