EP10XS HR13
Nutrunner
製品情報
一般情報
安全信号用語
安全信号用語の「危険」、「警告」、「注意」、「通知」には次のような意味があります:
危険 | 「危険」は、回避しなければ、死亡または重傷を負うことになる危険な状況を示します。 |
警告 | 「警告」は、回避しなければ、死亡または重傷を負う可能性のある危険な状況を示します。 |
注意 | 「注意」は安全警戒記号とともに用いられ、回避しなければ、軽傷または中程度の傷害を負う可能性のある危険な状況を示します。 |
通知 | 「通知」はケガに関係しない手順に対して用います。 |
保証
製品保証は、Atlas Copcoの配送センターから発送されてから12+1か月で失効します。
部品の通常の磨耗や傷は保証に含まれません。
通常の摩耗および裂傷は、その期間に典型的な標準的な工具のメンテナンス(時間、稼働時間などで表される)中に部品交換またはその他の調整/オーバーホールが必要なものです。
製品保証は、ツールとその構成部品の正しい使用、メンテナンスおよび修理に依存しています。
不適切なメンテナンス、または、保証期間中に Atlas Copco 以外の人またはその認証サービスパートナーによって実施されたメンテナンスの結果発生した部品の損傷は保証対象となりません。
ツール部品の損傷や破壊を防ぐために、推奨されるメンテナンススケジュールに従ってツールの整備を行い、適切な手順に従ってください。
保証による修理は、必ず Atlas Copco 作業所で、または認定サービスパートナーが実施してください。
Atlas Copco は ToolCover契約により、延長保証と最新式の予防保守を提供します。詳細については、最寄りのサービス代理店までお、問い合わせください。
電動モータの場合 :
電動モータが分解されていない場合のみ保証が適用されます。
ウェブサイト
当社の製品、付属品、スペアパーツおよび公表事項に関する情報は、Atlas CopcoのWebサイトにてご覧いただけます。
次をご覧ください:www.atlascopco.com.
ServAid
ServAidは以下のような技術情報を含むポータルで、継続的に更新されます:
規制及び安全に関する情報
技術データ
設置、運転およびサービスに関する注意事項
予備部品のリスト
アクセサリ
寸法図面
次をご覧ください:https://servaid.atlascopco.com.
詳細な技術情報については、最寄のAtlas Copco代理店までお問い合わせください。
安全データシート MSDS/SDS
安全性データシートは、Atlas Copcoが販売する化学製品について説明しています。
詳細についてはAtlas Copcoのウェブサイト www.atlascopco.com/sdsをご覧ください。
特別な注意事項
ソケットが正しく接続されていることを確認してください。
磨耗している場合、スクウェアドライブリテーナまたはソケットを交換してください。
不必要なアイドリングを避けてください。
吊り下げ金具を使用するときには、良好な状態で正しく固定されていることを確認してください。
PTFE
生産国
生産国については製品ラベルの情報をご参照ください。
寸法図面
寸法図は、寸法図アーカイブまたはServAidのいずれかにあります。
次をご覧ください:https://webbox.atlascopco.com/webbox/dimdrwあるいは https://servaid.atlascopco.com。
概要
技術製品データ
技術的な製品データは、ServAidまたはAtlas Copcoのウェブサイトにあります。
次をご覧ください:https://servaid.atlascopco.comあるいは www.atlascopco.com。
取り付け
設置要件
エアの品質
最高のパフォーマンスと製品寿命を最大にするために、最大露点+10°C(50°F)の圧縮空気の利用を推奨します。また、アトラスコプコ製の冷却タイプエアドライヤを設置することを推奨します。
別のエアフィルタとして、30ミクロンより大きな固体粒子と90%を超える液体の水を除去するものを使用してください。圧力低下を防止するために、他のエア調整ユニットの前に、製品のできるだけ近くにフィルタを設置します。

インパルス/インパクトツールでは、そのツールに調整されているルブリケータを使用してください。通常のルブリケータはオイルを塗布しすぎ、モータ内の過度のオイルのためにツールの性能が低下します。

ツールに接続する前に、ホースとカップリングがクリーンであり、ほこりがないことを確認します。

注油済み製品および注油のない製品のどちらも、ルブリケータから少量のオイルが供給されることで利点があります。
空気潤滑ガイド
推奨されるエアルブリケーター:
アトラスコプコ オプティマイザ(1 リットル)9090 0000 04
Q8 Chopin 46
Q8 Chopin 32
Shell Air Tool Oil S2 A 320
Mobil SHC Cibus 32
圧縮空気接続
正しいエア圧とホースサイズについては、https://servaid.atlascopco.comの技術データまたはwww.atlascopco.comを参照してください。

ツールに接続する前に、ホースとカップリングがクリーンであり、ほこりがないことを確認します。
エア圧力調整器
レギュレーターは必ず、ラインで予想される最低圧力に調整してください。
エア圧を調整することで次のような結果が得られます:
エア圧を下げると、ツールの速度は落ちますが精度が上がります。
エア圧を上げると、ツールの速度は上がりますが精度が落ちます。

エアラインの圧力が 5 バール未満になる場合は、低圧設備向けに設計されたEP L - シリーズのツールをお勧めします。
設置の手順
推奨ホースサイズ
すべての接続、アダプター、カップリングが、ツールの推奨ホースサイズに対応する推奨最小内径を上回ることを確認してください。表の例を参照してください。特定のツールの推奨ホースサイズは、https://servaid.atlascopco.com の「技術仕様」に記載されています。

推奨ホースサイズ | すべてのカップリングと |
---|---|
8 mm | 7 mm |
10 mm | 7 mm |
13 mm | 9.4 mm |
フレキシブルホースの取り付け
ツールの振動を防ぐには、ツールとクイックカップリングの間に、最小長さ 300 mm (12 インチ) の圧縮空気用フレキシブル ホースを使用します。
トルクの初期設定
実際のジョイントの損傷のリスクを最小にするため、テストジョイントより少し低いトルクに設定して、その後用途に必要なトルクに設定することを推奨します。実際のジョイントで使用されるものと同じエクステンション、ソケット、エア圧などの装置をテストジョイントにも必ず使用してください。

A | トルクトランスデューサIRTT |
B | テストジョイント |
C | STアナライザ |

必ず実際のジョイントのトルク設定を確認してください。
操作
人間工学に基づくガイドライン
この一般的な人間工学に基づいたガイドラインのリストを読み、姿勢、コンポーネントの配置、作業環境において改善できるエリアを特定できるかどうかを確認して、自分のワークステーションについて考えてみましょう。
頻繁に休憩をとり作業姿勢を変更すること。
作業エリアをニーズや作業タスクに適応させます。
静的動作を避けるために部品やツールがどこに配置されるべきかを決定することにより、適度な到達範囲を調整すること。
テーブルや椅子などの作業タスクに適切なワークステーション設備を使用すること。
組立操作中に肩より高い位置または静止保存状態での作業を避けること。
肩より高いところで作業する場合、負荷の重量を減らして静的筋肉への負荷を低減します。また、負荷を身体の近くに保持することで静的筋肉への負荷を軽減することができます。
頻繁に休憩をとること。
とりわけ、ある程度の力を要する作業において、腕または手首の無理のある姿勢を避けること。
作業タスク中の眼球および頭の運動を最小限に抑えることにより、適度な視野を調節すること。
作業タスクに適切な照明を使用すること。
ノイズ環境では防音保護設備を使用すること。
埃の多い環境では、集塵システムや口保護マスクを使用すること。
操作手順
トルクの確認 - 実際のジョイントの残留トルク測定
エクステンション、ソケット、エア圧など、実際の締め付け用途で使用されるものと同じ装置を、締め付け時にも必ず使用してください。
実際のジョイントのトルクを確認する際、残留トルク測定*設定でSTレンチを使用することを推奨します。
*トルクが適用されるファスナのスレッド(ヘッドを含む)を、対応するスレッドに合わせて動かすために必要なトルク。

A | 実際のジョイント |
B | 監視付きトルクレンチ |
締め付けを実施します。
監視付きトルクレンチで結果を測定します。
反転ノブの位置

ツール性能の最適化

パルスツールで延長を使用することはお勧めしません。延長は振動の原因となり、ひいては工具の摩耗、締め付け時間の延長、精度の低下、最大トルクに達しにくくなる原因となります。アクセスの制約により延長が必要な場合は、できるだけ短くする必要があります。ガイド付きソケットまたは延長の使用を強くお勧めします。
推奨パルス数
パルスツールは、5 〜 20 パルス以内に目標トルクに達して、シャットオフ状態になる必要があります。アナライザーで目標トルクに達するまでのパルス数を測定します。締め付け時間も、ツールが正しく設定されているかどうかを確認するための目安として使用できます。
≤ 1 秒、30 Nm までのツール
≈ 1 秒、80 Nm までのツール
≈ 2 秒、150 Nm までのツール
≈ 5 秒、450 Nm までのツール
≤ 10 秒、850 Nm までのツール
5 パルス未満 (短い締め付け時間) で目標トルクに達した場合、トルクのばらつきが増加するため、特にハードジョイントではトルクの調整が難しくなります。
目標トルクに達するのに 20 パルス超 (長い締め付け時間) かかった場合、摩耗が大きくなりオイル充填とサービスの頻度が高くなります。締め付け時間が長すぎ、生産率が高い場合、オイルの過熱を引き起こす場合もあります。この場合、長い締め付け時間ではパワーが低下し、シャットオフしない場合があります。
5 パルス未満で目標トルクに達する場合は、次の方法でこれを調整できます。
エア圧を下げる。
AutoTrim あるいはトリムバルブを使って速度を落とす。
上記の方法が不可能な場合、あるいは満足な結果が得られない場合は、小型のツールを使用するとよい結果が得られる場合があります。
20 パルス超で目標トルクに達する場合は、次の方法でこれを調整できます。
動的エア圧を、標準的なEPツールでは6~7 barに、低圧のEP Lツールでは5 barに上げる。
AutoTrim あるいはトリムバルブを最大パワー/速度になるよう調整する。
上記の方法が不可能な場合、あるいは満足な結果が得られない場合は、大型のツールを使用するとよい結果が得られる場合があります。

空気圧を変更する場合は、目標トルクを再度測定し、必要に応じて調整してください。
締め付けトルクの設定

調節ネジにはハウジングの穴からアクセスすることができます。必要に応じて、外に向かって出ているスピンドルを回します。
調節後、ハウジングの穴のプラグを必ず取り付けます。
最低のトルク設定、つまり調節ネジを最低位置から約6回転戻した状態からから始めることが推奨されます。それ以上ねじを緩めないでください。
推奨最大トルクを超えて機械を使用すると、正しく機能しない場合があり、早期摩耗の原因になります。必ず実際のジョイントの設定を確認してください。

操作手順

サービス
メンテナンスに関する注意事項
サービスツール
アトラスコプコのサービス ツールは、組み立てと分解を迅速かつ簡単に行えるように設計されており、組み立てと分解の過程で部品を損傷するリスクが少なくなります。
サービス後にツールを組み立てるときは、次のように部品を正しく締め付けることが重要です。
ツールの性能を最大限に高めるため。
作業中に部品が緩むリスクを最小限に抑えるため。
サービスツールと締め付けデータに関する情報は、ServAid のスペアパーツリストに記載されています。
予防メンテナンス
年1回あるいは最大250.000回の締め付け後に予防メンテナンスの実施をお勧めします。完全なオーバーホールには以下が含まれます:
パルスユニット、エアモーター、インレットアダプターのサイレンサーとストレーナー、トリガーと反転バルブの部品清掃。
摩耗または損傷した部品とフィルターを交換してください。

完全なオーバーホール時には、パルスユニットの O リングのみを交換してください。
潤滑手順
防錆と清掃
圧縮エア中に水があると錆が発生する可能性があります。錆を防止するために、エアドライヤを設置することを強くお勧めします。
水と粒子があると、ベーンとバルブの膠着の原因になります。圧力低下を避けるために、製品近くにエアフィルタを設置することで、これを防止することができます。
停止期間が長期間に及ぶ場合は、必ずエア入口にエアモーターオイルを数滴加えて、ツールを保護してください。ツールを5~10秒間作動させ、エア出口の余分なオイルを布で吸い取ります。
潤滑ガイド
ブランド | 汎用のベアリングおよびギア |
---|---|
BP | Energrease LS-EP2 |
Castrol | Optileb GR UF 1 |
Esso | Beacon EP2 |
Q8 | Rembrandt EP2 |
Mobil | Mobilegrease XHP 222 NLGI2 |
Klüber Lub. | Klübersynth UH 1 14-151 |
Texaco | Multifak EP2 |
Molykote | BR2 Plus |
Shell | Gadus S2 |
ブランド | パルスユニット六角 |
---|---|
Klüber Lub. | Microlube GL 261 |
パルスユニットへのオイル充填
パルスユニットからの微量のオイルが漏油する可能性があるため、定期オーバーホールのタイミングで充填する必要があるかもしれません。この手順の頻度は、アプリケーションの種類、サイクル数、締め付け時間などによって異なりますが、オイルが不足している兆候は、締め付けトルクの低下、パルス周波数の増加などに見られます。
パルスユニットを分解した後、以下の操作番号 1 ~ 3 に従ってオイルを充填します。以下の操作番号 5 に従って、機械を10秒間万力中で稼働させます。その後、操作番号 6 ~ 11 に従って続行します。最高のパフォーマンスを得るにはアトラスコプコのパルスユニットオイル Bio を使用してください。オイル充填キットは、アトラスコプコのパルスユニットオイル Bio 150 ml とシリンジ(1 ml)で構成されています。オーダー番号 : 4081 0121 90。

パルスユニットを補充するには
パルスユニットは通常の室温に保ってください。

補充前: 最後の稼働から少なくとも30分、オイルの気泡が消えるのを待ちます。オイル中に気泡が無いこと、パルスユニットが満タン(100%)であることを確認してから、操作番号10に従って油量を減らします。
正しいオイル量: 100% まで充填し、表に従って減らします。補充後、テスト方法に従って締め付けトルクとパルス周波数を確認します。 |
100%から減らす オイル量 | パルスユニット内の おおよそのオイル量 |
---|---|
0.6 ± 0.05 ml | 9.5 ml |

分解/組み立て説明書
ネジ接続部の締め付け
分解図の締め付けトルクは、正しいクランプ力を示し、部品が緩むことを防止します(https://servaid.atlascopco.com のスペアパーツのセクションをご覧ください)。部品は、サービス時に損傷することなく開ける必要があるので、絶対にクランプ力を超えなでください。用途や使用によっては、ある程度の時間の作業後、または特定の状況で、部品が緩むことがあります。この場合、締め付けトルクを10~20%増加させ、小中程度の保持力のあるネジ山固定剤を使用することもできます。
トルクの確認 - 実際のジョイントの残留トルク測定
エクステンション、ソケット、エア圧など、実際の締め付け用途で使用されるものと同じ装置を、締め付け時にも必ず使用してください。
実際のジョイントのトルクを確認する際、残留トルク測定*設定でSTレンチを使用することを推奨します。
*トルクが適用されるファスナのスレッド(ヘッドを含む)を、対応するスレッドに合わせて動かすために必要なトルク。

A | 実際のジョイント |
B | 監視付きトルクレンチ |
締め付けを実施します。
監視付きトルクレンチで結果を測定します。
リサイクル
環境規制
製品がその目的を果たし終えると、適切にリサイクルする必要があります。製品を分解し、地元の法規に基づいて構成部品をリサイクルします。
バッテリーについては、ご自分の国のバッテリー回収機関に処置を委ねること。